「あの頃に戻りたいとは思わないよ」
トムクルーズ談
トムクルーズは高校生活には特別に辛い思い出がある。
そのことを彼は率直に認めている。彼の家族は頻繁に引越しを繰り返し、そのため
いつも自分がアウトサイダーだった、とトムは感じていた。
相次ぐ引越しで、14年間で15の学校に通っていた。
「僕はいつも新入りだった。
友達を作ろうと頑張っても無駄に終わることが多かった。
それでよく”どうしてダメなんだ”って自問したもんだよ。とうとう”かっこいい靴さえ履いていたら”というような馬鹿げた言い訳まで考えるようになった。」のだと述懐する。
映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイヤ」で共演以来親交のある
ライバル・ブラッドピットとは、他の友達にするようなハグを決してしないで会う度に握手だけというのもブラッドの輝きに対する妬みや、この頃に同年代の友達ができなかった影を引きずっているからのような気がする。
イバラの幼少期
父親はゼネラル・エレクトリック社で電気技師として働いていたが、トムの誕生を機に独立し、各地を渡り歩く生活が始まった。母親は社交的で女優の経験もあり、引越し先では地元の演劇グループに参加していた。その影響からか、トムが小学校4年性の時に初めて演劇に関わった。
6人の男子生徒と演劇祭で音楽劇を上演した。
トムは10才の頃から周囲の勧めもあって、映画のオーディションを受けていた。ギャラが入ったとき、デニーズで、家族でご馳走を食べるのが幸せだった、という。
水泳、野球、フットボール、サッカー、テニス、ボクシング、レスリング、スキー等に励み、アイスホッケーでは前歯を一本折った。
12歳の時に両親が離婚し、トムは金銭的に苦労した。トムは新聞配達などをして家計を助けたが、彼は従兄弟の服をもらって着なければならなかった。
だが、トムの苦悩は貧困だけじゃなかった👇
トムクルーズが難読症(失読症)に苦しむ
彼自身が悩まされてきた障害を“機能的非識字”と表現しているが、
高校時代には読解力のなさに常に悩まされ、転校するたびに“失語症の新入り”としてクラスメイトたちから手痛い“洗礼”を受けるのが常であった。
俳優デビューしてからは、初期の数本の仕事に大きな支障をきたしたこともあったのだと。
特に19歳で初めて大役を獲得したとき(映画「エンドレスラブ」)は、セリフが読めないことに悩み、人生最大の焦燥感に苛まれたという。
また、
女優で歌手のシェール曰く、若い頃
「失読症の人たちがホワイトハウスに招待されたんだけど、トムも私も失読症なんです。すぐには付き合わなかったけど、間違いなくそこでつながりを感じた」とのこと。
母親の援護で”失読症”克服に近づく
苦しんでいたトムに対し、ずっと惜しみない支援を続けたのは母親だった。
常に「あなたには大きな可能性がある。だから決してあきらめないで!」と励まし続けてきた彼女は、
ロン・ハバード考案の「スタディ・テクノロジー」と呼ばれるメソッドで、絵や図を効果的に使うことで読書力と複雑な概念の理解をサポートしながら、彼の集中力と読解力の向上に取り組み続けたのだった。
そして、ついに”失読症”克服に近づいたのは1986年、彼が24歳のときに主演した「トップガン」が公開された頃だった。
サポートしてくれる大人がそばにいるというのは、克服するには必須なのかもしれない。
俳優になるきっかけは高校時代の大怪我から
16歳の時に、一家でニュージャージー州に引越し、グレンリッジ・ハイスクールに転校したところで、レスリング部に入部した。
そこでは地元誌面を飾るほどの活躍ぶりだったが、高3の時に試合に備えて階段の上り下りの練習中に転落。膝を怪我したことで、激しいスポーツができなくなってしまった。
そしてそのエネルギーの矛先は演劇へと向かった。
校内公演のミュージカル劇「野郎どもと女たち」のネイサンデトロイト役で喝采を浴び、このことをきっかけに俳優を志すことに決めた。
何が幸いするか、人生はわからないということ。
数ヶ月間、レストランのウェイターとして働きながら芝居の勉強に励んだ。オーディションは受けまくるが落ちてばかり。
しかし、1年足らずで努力が実り、ロサンジェルスで”クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー”と契約。
アルパチーノにしてもブラッドピットにしても役を掴んだのは”30歳手前でようやく”ということだったから。非常にラッキーだね!
この時、トムクルーズ19歳。
俳優としての第1歩
1981年公開のブルックシールズ主演の
「エンドレス・ラブ」のオーデションにトムクルーズは合格し、
セリフ72語、出演シーン2分という主人公の友人役を手に入れた。
監督はフランコ・ゼッフェリ、
名前もある役でかつ巨匠の元でデビューできたのは、非常にラッキーだった!
この頃のトム談
「実生活を目一杯生きることが演技での成長につながると思う。」
※失読症(ディスレクシア):文字の読み書きが難しいという、
この障害がある人がスムーズに文字を読めない主な原因は、文字と読み方の対応が脳内で自動化されていないためとされる。また、日本語圏よりも英語圏などの海外で報告される割合が高い。
全くできないわけではなく、時間がかかるだけのことなので理解を得るのが難しく、
「怠けている」「努力が足りない」と誤解をされやすいのも、ディスレクシアの子どもが抱える困難の1つだと言われている。

コメント