ボディガード ケビン・コスナー 色褪せない王道のラブストーリー

プロフィール

Kevin Costner 米国 ロサンゼルス郊外リンウッド 1955.1.18生誕

主な出演作:

      シルバラード(1985)
      フィールド・オブ・ドリームス(1989)
      ダンス・ウィズ・ウルブス(1990)
      パーフェクト・ワールド(1993)

 ケビン・コスナーは長い下積みの後、『アンタッチャブル』(1987)の主演に抜擢され、名優ショーンコネリーやロバート・デ・ニーロを相手に正義感溢れる主人公を演じる。
 そして、”ゲイリークーパーの再来”と評価され
遅咲きながらハリウッドのトップスターの仲間入りをする。

・・・俳優スティーヴ・マックイーンは、ケヴィン・コスナーにとって憧れの存在であった。

『ボディガード』(92)のコスナーには、ファッションスタイルや短いクールカットの髪型、リアクションや身のこなしなど、
 スティーヴ・マックイーンの影響が見てとれる。
それもそのはず、もともと『ボディガード』は、スティーヴ・マックイーン主演の企画として脚本が書かれた作品だからだ。

 この作品『ボディガード』(原題:The Bodyguard 1992)は、
俳優ケビン・コスナーと女性歌手ホイットニー・ヒューストンが共演し、大ヒットしたロマンティック&サスペンス映画である。

 しかし、脚本当初はスティーヴ・マックイーン、ダイアナ・ロスの主演を想定して書かれていたが、映画化は難航し、お蔵入りしていた。
『ボディガード』の脚本に再び光が当たったのは、ケヴィン・コスナーが製作に乗り出してからであった。それは、脚本が書かれて15年後のことである。

 ケビンとてアカデミー賞に輝くプロデューサーだけあって、

彼の2つの提言が結果としてこの映画を大ヒットに導くことになった。

 それは、オリジナルの脚本が主演に想定していたダイアナ・ロスに代わるスーパースター役にホイットニー・ヒューストンを推薦したこと。

 そして彼女に「オールウェイズ・ラヴ・ユー」の導入部を見事な歌唱力により、アカペラで歌わせたこと、である。

 ストーリーは、凄腕ボディガードが警護についたスーパースターと恋に落ちる

というものである。

 真面目に考えるとありえない展開だが、
主演が”男盛り37歳のケヴィン・コスナー”、

相手役が
このときキャリアの絶頂期だったホイットニー・ヒューストンとすれば、

 想定越えに”スクリーン映え”するのは確実であると言えた。

 これが、映画初出演となったホイットニーの歌唱は大当たり。主題歌「オールウェイズ・ラブ・ユー」は特に、グラミー賞をはじめとしたその年のあらゆる音楽賞を総なめにしている。
 現代版として、歌手テイラー・スウィフトを主演候補にしたリメイク版制作の企画が、ワーナー・ブラザーズによって進められているという。

 この映画『ボディガード』の脚本は、1975年頃にローレンス・カスダンが、コピーライターとして働きながら休日や夜間に推敲を重ねて執筆したものである。

「僕はスティーヴ・マックイーンが大好きでね。

映画『ボディガード』は、マックイーンが主演した『ブリット』(68)にも似ていると思う。 
 それから(脚本を書いた1975年から)17年経って、僕と同じくマックイーンを敬愛していた盟友であるケヴィン・コスナーが主演する映画になったのだから、不思議なものだよね」と、

歳月を経てコスナーが主演したことについてカスダンは述懐しているのだ。

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