ジェレミーアレンホワイトブルーススプリングスティーン孤独のハイウェイとアフターエブリシング

2025年11月14日より劇場公開されている映画「ブルーススプリングスティーン孤独のハイウェイ」でジェレミーアレンホワイト(←詳しくはコチラをクリック)を実際に見てきた。その前に偶然にもAmazonプライム「アフターエブリシング」(2018)を観ていた。
 オープンなアメリカンの眼差しから(米国人にしては)小柄なところ(身長170cm)まで、
どこか”アルパチーノに似ている”と思えた。

私は、アルパチーノの情熱的でもあり、静かでもある”佇まい”が好きだ。
但し、ジェレミーの瞳は澄んだブルーである。それに彼はパチーノほど人生の憂いを含んだ繊細な眼差しではなくて、彼の瞳には世の中の乱雑さに生きる”現代的な逞しさ”が宿っていた。

・・・そして俳優たちの歴史は繰り返される
今回は、俳優ジェレミーアレンホワイトの最新作やアマプラ配信「アフターエブリシング」(2018)での活躍を追ってみよう!

プロフィール

Jeremy Allen White  米国ニューヨーク・ブルックリン出身 1991.2.17生誕

34歳←まさに脂が乗ってきたイイ年頃!

身長は170cm

彼の両親は共にプロの俳優として舞台で活躍しており、結婚後は家庭を築くために俳優業を退き別の仕事に就いた。ジェレミーは、両親の影響を受け継いで幼い頃から演技に興味を持ち、学校や地元の劇団などに参加していた。
妹が一人いる。

ブルースの代表作になったアルバム「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」を世の中にに送り出す”レコード制作のプロセス”と強い信念

ブルースの初期の作品において、青春群像の描写に才能を示していた。やがて社会的なテーマを作品に織り込む事によって、アメリカの労働者や若者の声を代弁する存在になっていった。そうした歌手としてブルーススプリングスティーンはすでに、「明日なき暴走(Born to Run)」(1975)や「ハングリー・ハート」(1980)など大ヒットを飛ばしていた。

☝️なんて事実知らなかった。スミマセン

 この後、楽曲群の創作にブルースが取り組んだ1982、いわば彼の曲作りの”生みの苦しみの時期”にフォーカスした書籍として作家ウォーレンゼインズが2023年に発表したものがベースである。この原作に忠実に映画化したのが本作「ブルーススプリングスティーン孤独のハイウェイ」なのだ。

 この苦悩を見事に体現しているジェレミーアレンホワイトの、👇

「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」レコーディングシーンは圧巻!!

華やかなロックサウンドに、世界の警察たる軍事国家に使い捨てられた敗残者たちの怒りと悲しみを叫んでいる歌詞が載って相まっている。(女性歌手ドナサマーへの楽曲提供の予定曲だったなんて知らなかったよね)

ブルース役ジェレミーアレンホワイトの汗ほと走るノリノリ感が、

”ミュージシャンたちの魂の共鳴”を紡ぎ出していて、
音楽に造旨が深くない人でもスタジオ全体が心地良く笑顔で揺れているのがわかる。
伝説的なレコーディング”とは、もしかしたらこういうものかと唸らせるものがあった。

ジェレミー演じるブルースを描く、この映画の深みとは👇

 脚本も書いているスコット・クーパー監督の詳細な描写は、主人公ブルースだけにとどまらず、レコードデビューの2年後からプロデューサー兼マネージャーを務めたジョン・ランダウ(ジェレミーストロング←名バイプレーヤーと思う)にも及ぶ。彼が本当にブルースに対して、献身的なサポートをしていたのがわかる。二人はデキてるんじゃないかと思うぐらい(笑)

 劇中で描かれる時期に出会い交際していたであろう恋人フェイ(オデッサ・ヤング←イイ味出してる)との関係も丁寧に綴っている。

ここが見どころ👇

 とりわけ、弾き語りをカセットレコーダーに吹き込んだデモテープにエンジニアが深いエコーをかけただけのシンプルな音源を、そのままアルバムにしてリリースしたいと望むブルースの異例の要求を、献身的なジョンがレコード会社幹部を粘り強く説き伏せ、特別な原盤製作機も用いて実現させる一連のプロセスが、ありえないほどの細やかさで繊細に語られているのだ。

・・・彼の記憶にある暴力的な父親以外は、周りの人々全てがブルースに優しい。しかし、ブルースも父親も深いところで互いの愛を常に感じていた。
 ブルーススプリングスティーンの”スター歌手”としての光が当たる一面だけでなく、彼の私生活での孤独感や、父親を思う葛藤や脆弱さを繊細に演技に落とし込んだジェレミーアレンホワイトに拍手を送りたい!

「アフターエブリシング」(2018)Amazonプライム配信 では、

SNS世代に生きるNYの若者をポップに描いたこの作品で、プレイボーイのエリオット役がジェレミー。街でナンパしたミア(マイカモンロー)と交際スタート。
と同時の頃にエリオットにガンの腫瘍が見つかるのだが、そこから悩みを隠さず伝え合い、それを真摯に受け止め向き合っていくミアは聖母のようだ。しかし、

「病気にならなかったら、結婚しなかった」

なんて、喧嘩ついでに勢い余って絶対言っちゃあいけないことをエリオットが言ってしまう”若さ”が憎らしいねそこんとこ当時26歳のジェレミーが、上手いセリフ回しで演技していたのだと思う。

馴れ合いとも見える共存していく様を、闘病生活も一方的に暗くならずに描き切る疾走感が良かった。

ブルーススプリングスティーンを演じた重厚さと相まって、

この「アフターエブリシング」で見せる、男の”一種の可愛らしさ”が、

ジェレミーアレンホワイトの魅力を引き立てていることは確かである。

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