ケビン・スペイシーの映画「アメリカン・ビューティー」はフツーでありながらインテリジェンシー的に傑作!

映画のタイトルである「アメリカン・ビューティー」とは

薔薇の品種の一つです

・・・エッ、エー、知ってましたぁ??☝️

色は真紅で、発祥の地はアメリカ合衆国であり、

この映画の中ではこの薔薇は様々な意味を持っているのであった。
例えば「豊かな家庭の象徴」としてキャロライン(アネット・べニング)が自宅の庭に赤いバラを栽培し、

「官能の象徴」としてレスター(ケビン・スペイシー シカゴ郊外に住む42歳)の妄想の中で妖婦のような美少女アンジェラ(ミーナ・スヴァーリ)と共に赤いバラの花弁が登場されているよ。
 妻役のアネット・ベニングが庭で栽培するこの米国産の赤いバラの品種と
「アメリカの美」を掛け合わせている見事なタイトル付けである!

・・・なんか、静かに恐ろしい!?
この映画はフツーのアメリカ人家庭を描きながら、
表沙汰にできない日常に潜む官能の抑制やら、はかない人生観やら
とても考えさせられた映画であった!
 そういう意味では、とりあえず傑作の一つ
さあ、この作品でも知的・インテリジェンシーという言葉や雰囲気漂う
ケビン・スペイシーを追ってみようじゃないか!

プロフィール

Kevin Spacey  米国ニュージャージー州サウスオレンジ 1959.7.26生誕

主な出演作:心みだれて(1986)
      ユージュアル・サスペクツ(1995)
      セブン(1995)
      評決のとき(1996)
      LAコンフィデンシャル(1997)
      アメリカンビューティー(1999)
      スーパーマン・リターンズ(2006)
      ハウス・オブ・カード 野望の階段(2017)

映画「アメリカン・ビューティー」にハートブレイク!

 この作品では、
平凡なアメリカ中流家庭が崩壊する過程で、当時アメリカ社会の抱える闇を時にコミカルに描き出すストーリーであった。
 娘の同級生アンジェラに恋する中年男性をケビン・スペイシーが演じている。

 1999年のアカデミー賞で作品、監督、主演男優賞など5部門受賞した、
破綻した家族の実相を鋭く描いた問題作!
  この映画のストーリーでは、浮気(人間関係上のトラブル)、恋焦がれる心情、未成年との禁止性行為、ドラッグ、虐待、反抗など、観るのが辛いテーマがいくつも繰り返し描かれている。 こうした厳しいテーマが効いているからこそ、この映画は引き締まり、美しい(ビューティー)のだと思うのだという解釈

・・・この作品こそ、現代米国の病巣を外側から眺めたイギリスの劇作家サム・メンデスの冷めた目で監督されている

テーマは、誰もが感じる”中年の危機”!

 そして、”中年の危機”に瀕した(マンネリ化した結婚生活、雑誌ライターとしてのキャリアの燃え尽き症候群、そして娘との緊張した関係など、冴えない人生に葛藤しているという)ケビン演ずる中年男性に対しては同じく共感しやすく、
 彼にはユーモアがあり、その随所にほとばしる知的な演技により、最初から最後まで観客をスクリーンに釘付けにしていたのだった。

 ・・・この映画を通して、何の満足感も得られない平凡な人生を送る人々の心、小児性愛、抑圧された同性愛と男らしさ、不貞といったテーマが描かれる一方で、
 一つ一つの美しい瞬間は”ビューティー”として散りばめられており、その視点を通して登場人物たちそれぞれについて、多くのことを学ぶことができたのだった。

そして、ショッキングなラストシーンを迎える中で、

 我々は”人生で最悪の瞬間でさえも、そこから何かを学ぶことができる”という教訓を得ることができたのである。

自分にとって”本当に美しいもの’”って何なのだろうか?それは我々が生まれてから死ぬまでの、永遠のテーマであろう

この作品には、ブラックコメディで片付けられないメッセージが込められている、

 ・・・今作はケビンの代表作であり、大ヒットした「セブン」は確かにセンセーショナルな役柄だったけれど、余りに”キレもの”キャラが一人歩きしてしまっているようにも思えていた
俳優にとって、
際立ったキャラのない、フツーの人を演ずるのが一番難しいという
 この作品では、
中流階級の家庭に潜む、時間経過とともに壊れていく人との触れ合い模様に、静かにメスを入れていく手法がアッパレである。
 ・・・この作品のストーリーを通して、主人公自身の”存在意義”を再発見していく中で、不幸で不安を抱えた快楽主義者から、自己認識を持つ男へと成長していくプロセスをケビン自身楽しんで演じているように見える(シャワーでの自慰行為とか筋トレシーンとか)のが素敵に思えて、彼の出演作の中でもイチオシである由縁なのだ

ケビンのトラブルで、この作品がまともに評価されないことも

 #MeToo運動の中で数多く提起された性的暴行疑惑の一つに俳優ケビンスペイシーの名が連ねているのだが、英国でのこの裁判では、最終的に証拠不十分または検察の主張が立証されなかったため、無罪となった👇

 2001年から2013年の間に、男性4人に対する性的暴行7件、同意のない性的行為2件の容疑で訴えられた件で、ケビンスペイシー氏は一貫して容疑を否認しており、
無罪”の評決後に彼は涙を流し、陪審員に感謝の意を示した。

・・・観客の解釈に委ねてる部分も多いこの映画において、☝️ケビンのしでかしたトラブルにより、解釈に余計な茶々が入らないか心配なのである。
 それにしてもケビン・スペイシーのこの映画で見せた”冷たい怒り”の演技は、素晴らしいと思った。

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