ロバート・パティンソン映画 トワイライト 現象

かつて、70年代に女優ファラー・フォーセット・メジャースが人気絶頂で、一世を風靡した時に、人々はそれを”ファラー現象(フェノメン)”と呼んだが、

今回は映画「トワイライト」で大人気の主役の二人、
クリスティン・スチュワートとロバート・パティンソンによる

さながら”トワイライト現象(フェノメン)”と呼ばれるであろう。

それぐらいの大フィーバーを起こしたのであった。

・・・どんなに凄かったかって!?

主演のロバート・パティンソンの肉声インタビューを中心に、今からお伝えしていきますよ!

プロフィール

Robert Douglas Thomas Pattinson 英国・ロンドン出身 1986.5.13生誕 39歳

インタビュー〜「トワイライト」のオーディション

主役であるロバート・パティンソンへのインタビューから、

・・・多くの役者が抱くオーディションに対する恐怖心を僕も感じるようになって、夢中になって準備に取り組んできてもオーディション当日、自信が全て崩れ落ちていた。

映画「トワイライト」の時もそうだった。

当時僕はエージェントのアパートに居候していたんだ。
”怖くてオーディションに行けない”とメールすると、「洗面所にある精神安定剤を探して飲め」と返信してきた。そう、その時初めて飲んだよ。

会場に向かうタクシーでは、とても楽しい気分だったのを覚えている。こんな気分久しぶりだってね。
この時、飲んだ安定剤のせいか頭がぼんやりしていて浮世離れしたヤツに見えたんだと思うよ。あの役には、この状態がピッタリだったのかもしれないな。

オーディションでのキスシーン・アピールして役をゲット!

オーディションでは主人公ベラ役に決まっていたクリスティン・スチュワートとのキスシーンがあり、ふたりはベッドから転げ落ちるほどの抜群の相性の良さを見せていたと監督は言っている。
オーディション後に監督がクリスティンにエドワード役について意見を求めたところ、彼女は「絶対に相手役はロバートじゃなきゃ嫌だ」と言ったという。

本作の女性監督であるキャサリン・ハードウィックは当時、インディーズ映画を多く撮影していたため、ロバートは「トワイライト〜初恋〜」をインディーズ映画だと勘違いしてオーディションを受けていたのだ。

そうして見事、青年ヴァンパイア役を掴み取ったロバートは出演を承諾し、本作は実は大作映画であることを初めて知ったのだった。

ロバートがこの映画に出演を希望した理由はズバリ、”クリスティン狙い”
だったことも知られている。実は原作の小説も読まずに、彼女に会いたかったから役に挑戦したとも、のちに告白されているのだ。

第1作目 公開前の撮影秘話

シリーズ一作目ということもあって、周りの俳優たちは真剣に取り組み情熱を持って演技していた。

ロバート曰く、
当時僕は21歳で、アートっぽい作品にしたいと考えていた。(そのため周りとの)妙な緊張感があったよ。スタジオがあまりにも暗くて不穏な空気になって欲しくなかったのに、(役柄上)暗く演じるしかなかった。

今こうして話すとバカみたいだけど、
とにかく常に尖って、怒りを感じていた。
21歳という年齢のせいとしか言い訳できないけど、今思うと撮影の大部分の僕の態度は酷かった。

エドワードが初めてベラを家族に紹介するシーンを撮った日、僕のエージェントとマネージャーが撮影を見学に来たんだ。僕は順調だと思っていたのに、ランチタイムでこう言われたんだ。

「午後からは今までの態度を全て改めないと、今日中にクビにするぞ」ってね。

それ以降は僕も努力して、笑顔を見せるようになったというわけさ。
でももし、もっと朗らかに役を演じていたら、きっと間違った人物像が描かれてしまったと思うんだ。そしたら、もっとサイコパスっぽくなっていたかもね。

〜僕の出演に反対する署名が多数集まっていたのは知っていたけど、映画公開の前週まで僕の生活には何ら影響無かった。(原作とイメージが合わない、とかの不満)
だからアンチ署名の存在を知っても、対して気にすることもなく演じることを楽しんでいたな。

実際、映画の公開前まではロバートパティンソンがキャスティングされると聞いた原作のファンはかなり強い反発をしたようだ。
原作ではヒロインが気後れするほど”キラキラした美少年”であるため、ロバートの角ばった顎でタフな印象を与えていたので、

「男の主人公を、他の俳優に変えろ」

と言って、ファンサイトでは何と数万人が署名活動をしたりしていたそうだ。
(原作から熱〜いファンは、恐ろしいなぁ〜)

↑しかし、映画公開後、
ロバートの青い白い肌に挑発的なまなざし、
そして原作に比べて、よりダークに演出されたこのキャラクターは十分に魅力的であった。

何よりもヒロインを演じたクリスティン・スチュワートとの息詰まるような二人の抜群な相性が好評を受け、キャスティングの議論は一気に下火になったのだった。

そして本作の撮影中にロバートとクリスティンは交際を始めた。
出会った当初から惹かれあっていた二人だったが、一作目の撮影時はまだクリスティンが17歳だったため、監督から一線を超えないように警告されていた。

・・・17歳と21歳ですかぁ。”燃え上がる恋”ですね。羨ましい限りですな。

そして、ひとたび映画公開されると何もかもが一晩のうちに変わってしまった!

エドワードを演じるロバートに夢中になったのは、クリスティンだけでなく作品公開後の世界中の若者たちも同様だったということだ。

映画は大ヒットし、ティーン層のアイドル的存在になった彼は、ボディガードを25人も雇わざるを得なくなるほどの人気っぷり

子役時代からストーカー被害を受け続けたあの女優エマワトソンにすら、
「ロバート・パティンソンの立場じゃなくて、自分は幸運だった」と言わせるほどだったのだ。

インディーズ映画だと思われていたこの「トワイライト〜初恋〜」は、制作費の10倍を超える収益の大ヒットを記録し映画の歴史の1ページを刻んだのだった。

中小制作会社が制作した上に、原作小説のファン層が10代女性に限られていて
「運が良ければ、かろうじて損益分岐点を超えるだろう」
という予想が広がっていたのだが、

何とこの映画は、その年の北米第8位の大ヒットを記録する興行成績で、

この年第1位の「ダークナイト」、2位の「アイアンマン」などの大作と肩を並べる成績であったので、最低予算で製作されたこの映画は、ズバ抜けた利益をもたらした作品となったのだ。

この映画が大ヒットするとほとんどの人が予想していなかった理由は、原作小説の主要ターゲット層が10代女性であったこと(←好みが不安定)と、

「一部のファンくらいしか映画を観に行かないだろう」という予想からだった。

”トワイライト・ママたち” の後押しは強力!

しかし、この熱烈なファンは一人ではなく、むしろ母にまで映画を推薦しながら、
母娘一緒に映画館に来ることも多かったのだ。

実際、あるオンライン予約サイトでは、この映画を観に来た観客のうち25%が母親と娘だったという統計が出ている。

(↑制作サイドとしては映画公開前に客層を”青少年たち向け”と見込んでいたため、
キワドイ部分の編集作業にかなり苦労したようである)

これが母親たちの中でシンドロームとなって
「トワイライト・ママたち」
というウェブサイトも作られたほどだったらしい。

・・・このトワイライト・ママたちの”推し”というのは、超強力だったんだね!

このウェブサイトのトップには、
「この映画を観たあと夫がヴァンパイアに見え、
新婚時代の欲望が沸き起こったら、
もうあなたは一人ではない」
という面白い文句が書かれていたそうな。

このように母親たちまでドキドキさせたロバート・パティンソンの魅力はまさにセンセーショナルで、”トワイライト現象(フェノメン)”と呼ばれるのに充分なものだった。

自分の演技力を身につけるまでは大規模映画のオーディションは控えようとしていたロバートの予想とは遥かに異なる形でブレイクを果たし、彼の成功と苦難に満ちた俳優人生がこうして始まったのだった。

続編「ニュームーン/トワイライト・サーガ」(2009)公開

翌年の2009年に公開された続編「ニュームーン/トワイライト・サーガ」では、1作目のヒット以上に注目度が大きく増した。
そして前作よりもさらに素晴らしい興行成績を記録し、歴代公開当日の成績1位を守っていた「ダークナイト」まで追い抜いて、映画史上の新記録まで打ち立てたのだった。

1作目から引き続きロバートが演ずるのは、ヴァンパイア高校生であったため、
外見は高校生だが実年齢は108歳という設定。

ヴァンパイアだが人は噛まない。
気は利くが、ヒロインの心だけは読めない。
こうしたさまざまなギャップのあるキャラクターであり、
新人俳優としては演技するのが大変なキャラクターではあったのだ。

この2作目では、主役のベラとエドワードの別れを描き、さらにベラの幼馴染でエドワードの恋敵でもある狼男のジェイコブも初登場。

ジェイコブを演じたテイラー・ロトナーはあまりにも美しい肉体を持っていたため、ロバートは今作中では脱ぎたがらなかったそうだ。
(・・・男性俳優同士、ライバル意識しちゃって、かわいいね!)

この作品終盤では、2500人のエキストラを集めた大規模な撮影がイタリアで行われた。
この時のエキストラは、なんと全員が”トワイライト・ファン”!

「カットっ」が掛かった後にパニックにならないか心配されたが、良識あるファンに囲まれてこの時は特にトラブルもなく撮了となった。

↑・・・いつもこうなら、いいんだけどね。だって↓

〜暴走したファンたちは彼に飛びかかり、首筋をヴァンパイアのように噛んで欲しいと哀願したり、彼の髪の毛をもぎ取って保管しようとする猛者も現れたりと。
さらには都会の真ん中で突進してくる10代のファンを避けようとしてタクシーに轢かれる事故に遭ったこともあるのだという。

・・・↑ファンといえども節度がなければダメだよね。
「トワイライトシリーズ」の大成功によって、」ロバートの行く先々に集まるファンやパパラッチで、彼は落ち着かなかったことだろう。

セクシーな”ヴァンパイア”キャラクターは、名実ともに彼の分身となった!

この「ニュームーン」という作品では、ロバート演ずるエドワードの人間臭さが色濃く描かれていて、前作よりも彼の役柄に感情移入しやすくなっている。

 批評家のこの作品への評価はあまり良いものでは無かったが、ロバートの演技は高く評価されていたのだった。

「トワイライト」シリーズは、計5本まで続き、この5本の映画全てが大ヒット!
メディアでは度々トワイライトシリーズへの無関心さが取り上げられていたロバートだが、約4年の付き合いとなった”エドワード”役について、次のようにコメントを残している。

エドワードは、非常に特殊な性格で型にハマったタイプではない。善良で慈悲深いヴァンパイアなんて、どこを探してもそうはいない。とにかくどのシーンをとっても興味深い展開で、演じている僕自身ストーリーの中に引き込まれていくような感じだった

・・・ロバート・パティンソンのライジングスター過程でのまさに”光と影”を、見せてもらった気がする。この後も非常に楽しみな俳優さんである!

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