彼の助演作品や大ヒット作「96時間」等を観て、
”俳優リーアムニーソン”に興味を持った方なら、いちファンとしてリーアムの膨大な作品のなかから彼の役者と”なり”となる会心作&見逃せない作品、それらをまずは選び出さなければならないであろう。
彼の近年の出演作での演技表現には、たいがい罪悪感や悔恨、悲嘆の感情がつきまとう。
・・・だけど、もっともっと知ってほしい。
彼の魅力は、それだけじゃあないんだ!
駆け足でリーアムニーソンの究極の”良さ”をさらう あなたへ
この独断と究極の「ベスト5」が、あなたの手助けになれば幸いである。
プロフィール
Liam Neeson, 北アイルランド アントリム県出身、1952.6.7生誕
父親バーナードはカトリック系小学校の管理人、母親キャサリンは料理人。
エリザベス、バーナデット、ロザリーニという4人兄弟の3番目。”リーアム”という名前は、地元の神父様の名前からとったと言われている。
それでは、第5位から見ていきませう!
第5位 「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」(1999年)
1999年、スターウォーズシリーズの新作は、リーアムニーソンとユアンマクレガーを主演にして公開された。この作品で、ジェダイマスターのクワイ🟰ガン・ジンを演じている。
この映画自体は好き嫌いが分かれる評価を受けたなか、リーアムニーソンの活躍だけは高評価一色であった。
特に、映画の終盤、ライトセーバーで2対1のバトルを繰り広げるこのシーンは、スターウォーズ・シリーズ全体で見ても指折りの”名バトルシーン”となっている。
お見逃しされることなかれ!!
実際、武術家が悪役キャラクターを演じ、リアルな体の動きを見せてくれている上に、リーアムニーソン人生初となる剣術訓練を受けて、全てのシーンを代役なしで自らこなしているので、臨場感がたまらないであろう!
全身を使いながら激しいアクションを展開し、むしろ動きが早すぎて戦いが人工的に見えるかもしれないために、編集中にわざと動きを遅くする演出まで施されているのである。
この映画は「シンドラーのリスト」出演後の長い低迷から、リーアムが復活の狼煙(ノロシ)を上げた感激すべき作品となった。リーアムはこの映画の撮影で使用していたライトセーバーを、いまだに家に大事に飾ってあるそうだ。
第4位 「ミッション」(1986年)
この映画は1986年カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したこともある話題の感動映画で、文明の不毛の地に行った宣教師たちが、原住民たちと力を合わせて侵略者たちに立ち向かうというストーリーである。とても重い題材の重厚な映画だが、この作品でロドリゴ・メンドーサ 役のロバート・デニーロに出会い、リーアムはフィールディング宣教師を演じている。
撮影現場で親しくなったデ・ニーロからの演技のアドバイスとして、
「できる限りシンプルに演技することが、ディテールまで最高に仕上げるコツだ」
との言葉を頂いている。
第3位「96時間」(2008年)
俳優生活の黄金期にいたリーアムニーソンは、この作品出演によって思い切って大変身を遂げることになる。その作品とは原題「TAKEN」(邦題「96時間」)である。
ある父親の壮絶な復讐劇を描いたこの映画「96時間」では、元特殊工作員だった父が拉致された娘を救うという内容であるのだが、リーアムニーソン特有の”カリスマ性”が大爆発し、世界中でヒットを記録することになった。
この映画は大ヒットしただけではなく、さらなる大流行を生み出すことになるのだ。特に誘拐犯への脅迫電話は、無数のパロディを生み出した。〜度が過ぎてて面白い、とのこと
「お前を必ず見つけ出すっ」
「見つけて・・・殺すっ」
リーアム本人が、実際にこれをパロディーしたこともあったのだという。
あるトークショーでは、リーアムの長年のファンという観覧客が彼にボイスメールのメッセージを録音してほしいと頼んだことがあった。快く引き受けた彼は、凄んだ声で
「お前が誰かは知らないっ」
「だが、必ず見つけ出しこの手で殺すっ」
「ピーという発信音の後に、メッセージを残してください」と、ひょうきん者の声で続けた。
また、こんなことが・・・
「96時間」で娘役を演じたマギーグレイスとは、たまに連絡を取り合いながら過ごしていたのであるが、ある時、彼女は最近別れた彼氏がいわゆるダメ男タイプだったため苦労したと打ち明けたのだった。これに対し、リーアムは自分がひとこと言ってやろうと彼にメッセージを残したのだそう。
「これ以上過ちを残さないように」
「手首を折ってやるよ」
「じっくりとな」
「ピーっ・・・」
〜完全に”自分のパロディー”を楽しんでるね。
この作品で”世紀のアクションスター・デビュー”となった56歳のリーアムニーソンに、この映画はいろんな方面から、多大な名誉を与えることになったのだ。
第2位「ネル」(1994年)
「シンドラーのリスト」の翌年に公開された「ネル」はジョディ・フォスターと共演した、これまた興行的にもヒットした作品である。この映画は制作費の4倍以上の収益を生み出しており、難役を演じ切ったジョディ・フォスターはこの作品で再びアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。リーアムの実生活での奥様ミランダ・リチャードソンとのスクリーン上、初共演作品でもある。ミランダは、リーアムと敵対する精神科医役で出演している。
この映画のストーリーは、幼い頃から世間と断絶され、人里離れたところでたった一人で育ったある女性の話なのである。人間の話す言葉すら身につけることができないこの女性の初めて人間を好きになったことで様々な経験をするという物語であるのだ。
ここでリーアムは、この女性を助けて心を開かせようとする地元の開業医を演じている。
この映画の作品自体のクオリティが高く、ジョディが作品の核となるヒロインの“ネル語”を、脚本家と共に作り上げるなど、本作に賭ける彼女の意気込みが伝わってくる良質な作品となっている。
第1位「シンドラーのリスト」(1993年)
実際の事件をテーマにしたこの映画の主人公シンドラー役を演じている。ドイツ人の事業家だったシンドラーは、第2次世界大戦当時、全財産を投げ打ってドイツ軍から1200人にも及ぶユダヤ人を救い出した人物である。歴史的事件を扱っているので、できるだけリアルに描こうと細部にまでこだわった作品なのである。当時の資料映像のような感じを与えるためにモノクローム映像の撮影にこだわっている。
もともとこの映画には、メルギブソンやケビンコスナーをはじめとする当時の有名俳優らが主演を任せてほしいというアピールが殺到していたのだという。しかしスピルバーグは「有名な俳優がこの役を引き受けては、その俳優特有のイメージのせいで重厚で厳格なストーリーに集中できなくなる」と判断していたのだ。そこであえて認知度の低い俳優を探していた矢先、ちょうど演劇に出演していたリーアムニーソンが目に留まったというわけだ。
キャスティングが確定すると、スピルバーグはシンドラーの映像を手に入れ、映像を見てリーアムに彼の話し方を練習させたのだった。体格が良かったシンドラーに似せようと、リーアムが着用するコートは全て2サイズアップさせて着せている。
ストーリーでは、金儲けを目論んでいたナチ党員のシンドラーがホロコーストの残虐さを目撃し、それを機にユダヤ人を弾薬製造の労働力に振り向けることで、彼らの命を救おうと密かに決意するところが描かれている。
リーアムはこの映画での演技で大活躍を見せ、内面の葛藤も表現していた。特に映画の終盤に、すすり泣きながら「一人でも多くの人を生かすことができた」と座り込む
このシーンは多くの人の胸を打ち、まるで観客に感情のはけ口を与えているかのようにさえ見えた。
これこそ映画史に残る名シーンとして、今もなお語り継がれているものだ。
・・・このシーンを見ずして、”リーアムニーソンは語れない”として、この作品「シンドラーのリスト」を、第1位に上げさせてもらった次第である。
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