山田太一の長編小説「異人たちとの夏」を、
『荒野にて』『さざなみ』の監督兼脚本家アンドリュー・ヘイの手により、
映画『異人たち』として映画化された。
(原題は、『All of Us Strangers』(2024))。
ストーリーが進むにつれて、ポールメスカルの謎めいた役柄の演技に魅了されていく。そのプロセスに、彼の”アイリッシュブルーな瞳の罠”が堪能できたのだ。
じゃあ、ここから追ってみるよ!
プロフィール
Paul Mescal アイルランド メイヌース出身 1996.2.2生誕 現在29歳
主な出演作:
『ロスト・ドーター』(2021)で映画初出演
『aftersun/アフターサン』(2022)
『異人たち』(2022)
『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』(2023)
次回作、ビートルズの伝記映画で、ポール・マッカートニー役が決まっており、
2028年公開予定
受賞歴
2022年、
舞台『欲望という名の電車』でスタンリー役を演じ、
2023年にローレンス・オリヴィエ賞男優賞を受賞している。
映画『異人たち』公開
この映画の役を引き受けた理由をポールは、
「アンドリュー・ヘイ監督の過去作と、アンドリュー・スコットが主演するというので、考える必要もなくYesと答えた」という。
その彼こそ
”ハリウッドで今、最も期待される俳優”の一人だと言われているポールメスカル
なのである。
そのストーリーとは、
ロンドンにそびえ立つ真新しいタワーマンションの上層階で暮らすアダム(アンドリュー・スコット)は、12歳の時に両親を交通事故で亡くす悲劇を経験して以来、埋めようのない喪失感に苛まれずっと孤独に生きてきた。
ある夜、ハリー(ポール・メスカル)と名乗るミステリアスな青年が、アダムの部屋のチャイムを鳴らす。
日本製のウイスキーをちらつかせて
「飲まない?」と誘ってくるハリー。
「俺が怖い?」
「部屋の外に吸血鬼がいるんだ。」
そんな謎めいたことを言う彼は酩酊しているようだ。
突然の訪問に戸惑うアダムだが、
ハリーの姿からは、必死に人の温もりを求めているような、どこか切羽詰まった雰囲気が感じられる。ハリーもまた、アダムと同様に寂しさと孤独を抱えた日々を送っていたのだ。この日を境に、アダムはハリーのことを気に掛けるようになり、次第に二人は親密な関係になっていった。
ヘイ監督より
「ポールメスカルは繊細さと力強さが微妙に融合された、実に興味深い存在です。彼には皆を惹きつける何かがあります。」とコメントされている。
話題作への出演情報が続々と伝えられているポール!
そういう彼だが、
なかでもリチャード・リンクレイター監督が手掛けるブロードウェイミュージカルの映画化『Merrily We Roll Along』は、長編撮影プロジェクトで、
今後20年にわたり
ポール・メスカル、
ベン・プラット、
ビーニー・フェルドスタイン
が演じる3人のブロードウェイ仲間の友情と人生を描く作品になるという。
こうしたポール・メスカルの大躍進には、ハリウッドでスターを育てるエージェントの存在がある。
ハリウッド3大エージェントの一つ、CAAの敏腕エージェントがポールを担当している。
このハリウッド中に顔が利くエージェントが、ライジング・スターへの道をナビゲートしているのだ。
ポールメスカルの望む居場所
だが、ポールの希望は大作フランチャイズ映画の主演でもスーパーヒーローでもなく、小さくても観客の心の琴線に触れるような映画を作ることだという。
IndieWireのインタビューで彼は、
「インディペンデント映画こそ、僕が存在したい場所であり、ありたい姿です。」と語っている。

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