愛されマッツ ミケルセンが”北欧の至宝”と呼ばれるのは なぜ?

私が初めてマッツを見たのは、
たぶん彼の俳優キャリアの初めの頃。
マッツミケルセンは30歳になってから俳優業を開始したから、処女作「プッシャー」の次あたりなのかな。
映画「しあわせな孤独」(2002 作 現在もAmazonプライム配信中)
ストーリーは、ヨアヒムとセシリは幸せな日々を送っていたある日に、ヨアヒムは交通事故に遭い首から下が付随で寝たきり生活になってしまう。そのヨアヒムを車で轢いた女性マリーの夫ニールをマッツミケルセンが演じている。妻の罪の償いをしているうちに、恋人が元に戻らない寂しい思いをしていたセシリと恋仲になり、不倫の末に家を出てしまうといった一見”クズ男”を演じた。
・・・今のような貫禄が出る前の”初々しいマッツ”を見ることができて、これはこれで興味をソソる作品といえそう(笑)

プロフィール

Mads Dittman Mikkelsen, デンマーク・コペンハーゲン出身 1965.11.22生誕
59歳

デンマーク国内でのマッツの愛されぶり!

 ”北欧の至宝”と呼ばれるマッツ・ミケルセンの出身は、多くのファンが知るとおりデンマークである。現在、ハリウッドスターとして絶大な人気を誇る国際的な俳優と認識されるに至ったが、さて母国デンマークにおいてはどのように映画スターの階段を登ってきたのだろうか?

デンマークのスクリーンにマッツが初めて登場したのは1996年のこと。
当時、デンマーク第2の都市オーフスで演劇学校に所属していたマッツは、ニコラス・ウィンディンク・レフン監督の「プッシャー」で映画デビューした。
そこで、スキンヘッドの後頭部に入れたタトゥーが強烈な印象を与える麻薬密売人トニーを演じ、裏社会を生きるギャング役として映画ファンの間で知られるようになった。

ドラマの刑事役で大ブレイク!サインを求めてファンが殺到

デンマークでマッツの人気を飛躍的に伸ばしたのは、2000年に放送が開始されたテレビドラマ「Unit One -特別鼓動捜査班-」出演なのである

デンマーク国内で高い視聴率を記録したこのドラマで、マッツは操作チームの無骨な刑事アラン・フィッシャーを演じた。この役によって映画ファンだけでなくデンマークのお茶の間に”マッツミケルセン”の存在が知れ渡ったのである。

以降、マッツは刑事フィッシャーを演じた俳優として紹介されるようになり、特に若い女性からの人気を集めるようになった。

2003年にアナス・トマス・イェンセン監督の「フレッシュ・デリ」が公開される頃には、マッツのサインを求めて大勢の女性たちが試写会場に詰めかけるようになった。

当時デンマークのマッツファンは、サイン会でマッツの注意を惹きつけようと努力したそうだ。こうして、マッツは”デンマークで最もセクシーな男性”と言われるようになっていった。

2004年に「キングアーサー」でハリウッドに進出するとデンマークのメディアは、マッツが今後ハリウッドで「トップクラスの俳優になる」と予想し始めた。ハリウッドへの進出によって、デンマークの俳優としてだけでなく、”国際的な俳優”としての眼差しを向けられるようになったのだ。
特に、2006年には「007 カジノ・ロワイヤル」の悪役”ル・シッフル”を演じたことでマッツの知名度がデンマークから世界中に広まった。☝️こちらをクリック

・・・なんか日本人俳優の渡辺謙さんが日本からハリウッド進出した話と似ていて、色々想像つくねぇ。
その後もヨーロッパ、ハリウッドなどの映画に出演を続け、デンマークでは国際的な俳優として誰もが知る存在となった。

家族と故郷を思う姿はデンマークでも愛され続けている

マッツが国際的に有名になればなるほど、デンマークで注目されるポイントがある。それは家族をとても大切にする姿

撮影に入ると一年の殆どは海外で過ごすマッツだが、インタビューでは家を離れていても常に家族のことを思っていることや、休暇は家族と一緒に過ごすことが語られている。

・・・デンマークというお国柄だろうか?”火宅の人”にはなっていないってことだよね。
冒頭の映画「しあわせな孤独」の中でも子供と過ごす楽しそうな雰囲気がよく出ていて、好かれる父親像がすぐ思い浮かんだ!
 デンマークでは、結婚したカップルのうち約半分が離婚すると言われている。その環境においてマッツは多忙な俳優として国内外で成功し、さらに家族との良好な関係を長年維持している。
 その姿からデンマークでは、人気の俳優としてだけではなく、家族思いの一人の人間として受け入れられている。そして、ハリウッド超大作の悪役として次々と作品に参加する中でも、デンマーク映画に出演し続け、ハリウッドスターの一員になった現在でも母国デンマークを軸に俳優活動をしている。そんな家族思いで故郷を大切にする姿も、マッツの人間的魅力の一つだろう。
・・・これこそ、”愛される理由”だね。デンマークの至宝から”北欧の至宝”へ

マッツミケルセン生誕60年周年祭が11月14日から

 マッツの60歳の誕生日を記念して、マッツミケルセン生誕60周年祭”が11月14日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開されるとのこと。日本劇場初公開となる貴重な作品から国際的評価を確立した代表作まで7作品が一挙上映されるとのことで。
愛されマッツが”北欧の至宝”と言われる所以が、わかるような気がするでしょ?

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