デッドプールのライアンレイノルズ筋肉とは?さらに映画ピカチュウって! 

「貴方の演技は、まさに私が好きなデッドプールというキャラクターのようだった。もしいつかデッドプールが映画化されるようなら、きっと貴方が主人公になるだろう

↑これは、まだ映画「デッドプール」制作の、影も形もない頃の話である。
この言葉こそ、ある映画会社の役員がライアンレイノルズが同僚ハンニバル役を演ずる映画「ブレイド3」での演技に魅了され、プレゼントと共に送った手紙に書かれた言葉なのである。

手紙と一緒に贈られたプレゼントもデッドプールの漫画だった。ライアンは何も考えずに漫画をパラパラとめくってみたのだが、
その瞬間!

ライアンは腰が抜けそうに驚いた
漫画のワンシーンでデッドプールが「ライアンレイノルズ」という言葉を発していたのだ。デッドプールが仮面を取り、自分の顔について
「ライアンレイノルズとシワの多い子犬を足したようだろう」と言っている。

 そんな有名な俳優でもなかったのに、ライアンは自分の名前が漫画の中で取り上げられているのが、ただただ不思議だったのだ。

デッドプールの原作者ロブ・ライフェルドによれば、

後に明らかになった話だが、実はこのデッドプールを描いた作家もやはり映画「ブレイド3」の中のライアンを見ていて、”生まれながらのデッドプールだ”と感動し、その気持ちに対する賛辞として彼の名前ライアンレイノルズを台詞に取り入れたそうだ。
〜まるで運命かのように。

デッドプールの漫画で自分の名前を発見したライアンは、この日から”デッドプール”というキャラクターに、どっぷりハマってしまっていた。

ライアンはどんな状況でもユーモアと説得力のある話し方を守り続けるこのキャラが、完全に自分の求める究極の姿だと感じた。

・・・ライアンレイノルズがこの「デッドプール」にこだわる理由が、ここにあったんですねえ。並々ならぬ熱意で、デッドプール1・2を完成させ、大成功に導いた彼の多くの苦難と集大成の軌跡を、ここから追っていこう!!

プロフィール

Ryan Rodney Reynolds カナダ・バンクーバー出身  1976.10.23生誕 現在48歳

そして本当に運命かのように、それからわずか数年で、ライアンのもとにデッドプール役のオファーが来たのであった。
ライアンは自分でもこの状況がまるで夢のようで、一日中笑みがこぼれたそうだ。こうして彼は自分とデッドプールが運命の赤い糸で繋がっていると思っていた。

んが、しかーし

彼はデッドプールというキャラを演じ失敗した

↑自分が思い描いていたのとは全く違うデッドプールを演じることになったのだった。映画会社が原作をフル無視してキャラクターを再解釈したせいで、調子に乗ったような話し方が特徴のこのデッドプールのキャラが口を塞がれた状態で出てきたり、さらには目からレーザービームまで放つというまさに奇怪なキャラになってしまっていたので、原作キャラを侮辱していると言っていいほどのレベルだった。

映画「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」(2009)

ライアンがデッドプールを初めて演じたこの映画ではまさに突然変異ヒーローたちの活躍を描いた「X-MEN」シリーズの一つである「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」という映画だった。この中で登場したデッドプールは、映画史に残るお笑いネタの一つにまで落ちてしまったのだ。

〜あれがデッドプールってぇ?? 口はどこ行ったぁー?

映画の序盤はそれらしい姿で出てきて、デッドプールらしく調子に乗ったギャグをかましていた。お喋りながらも腕は一流の兵士という、なかなか良いキャラのように見えたのに、

〜俺、なかなか凄いだろー(笑)

しかし、物語が進むほどこのキャラは全く違う何かになり始めたのである。物語途中、「ウェポンX1(イレブン)」という計画によって、ヒーリングファクター(ウルヴァリンと同じ治癒能力)をはじめとして様々なミュータントの能力を委嘱された。さらには口を縫われ、意識も奪われ、他人に体を操られた状態でウルヴァリンに立ちはだかることになる。
(ウルヴァリン:Wolverine はマーベルコミック架空のスーパーヒーロー)

彼の個性を極端に無視した”デッドプール・ファン”は大激怒!ついでにデッドプールを演じたライアンレイノルズもバッシングされて、これは完全に巻き込み事故!?

これは、当時の映画会社の役員たちが原作をよく知らないまま”なんとなく格好良く見える”という設定を全て取り入れまくったせいで

〜再生能力、ウルヴァリン、レーザービーム、瞬間移動 etc

このせいでほぼ「人間兵器」のような奇怪なコンセプトになってしまったようで、
原作をよく知っているライアンは、
「全然違うじゃないか」と声を上げたが、結局彼の意見は黙殺された。

映画は公開後に散々な評価を受け(tottenntomatoでトマトメーター38%、オーディエンススコア58%)、袋叩きにされたのであった。

〜レーザービームなんて、最悪じゃん!

ここで皮肉なことに公開直前になって、一足先に映画を見た役員たちがようやく自分たちがとんでもないミスを犯したことに気づき、大慌てでライアンに連絡し、デッドプールが出てくるシーンの再撮影ができるかどうか尋ねたそうだが、ライアンはすでに遠い場所で別の映画を撮っていたため、再撮影に臨むことができなかった。

っとまあ、彼のデッドプール・デビューは、ゾッとするような最悪の思い出になってしまった。

20世紀FOXへ実写化提案、 生まれながらの”デッド・プール”なのだから!

そもそもデッドプールへの彼の執着は、映画「ブレイド3」を見た冒頭の映画会社役員がくれた手紙の言葉から始まった。

映画「ブレイド3」では原作よりも、お調子者っぽいキャラに再解釈されて、アドリブを多用した演技を期待されての起用だった。この作品でも役にのめり込むあまり、筋肉を10キロ増量その筋肉美と身長188cmという恵まれたスタイルでヴァンパイヤハンターを演じ、一気にその名を世に知らしめた。

ライアンの機転の利いた話し方は、特に無名時代に観客を前に撮影するコント番組で輝きを放っていた。その”瞬発力のあるアドリブ”により、観客にウィットに富んだ言葉を強く印象付けて、爆笑させたりすることができていたのだ。このアドリブ中心の演技スタイルが、デッドプールに適していたといえる。

自らデッドプールを主人公とした実写化計画を20世紀FOXに持ちかけたが、拒否されてしまう。

2016年公開「デッドプール」のストーリー

恋人のヴァネッサと婚約を果たし人生の絶頂期を迎える傭兵ウェイドは、ある日突然末期癌を患っていることが判明する。
その夜、フランシスという怪しい男の話に乗り、癌の治療と引き換えに人体実験を受けることにより驚異的な治癒力と全身が焼けただれたような容姿を手に入れる。
醜い容姿のため恋人ヴァネッサに会えなくなってしまったウェイドは、フランシスに体を元に戻してもらうため、デッドプールとなり戦いに臨むことになる。

自費でフッテージ映像を制作、再び20世紀FOXに持ち掛ける

実写化計画を一度断られても諦めきれないライアンレイノルズは、自費で「デッドプール」制作スタッフを集め、監督のティムミラーと共にフッテージ映像を制作した。しかし、これをもってしても20世紀FOXは首を縦に振らなかった。

どうしても諦めきれないライアンとスタッフたちは、2014年制作したフッテージ映像をインターネットにリークした。
 リークされた「デッドプール」のフッテージ映像はネット上で大反響を起こし、その反響を受け、20世紀FOXはこれが公式の映像であると公表し、同時にデッドプールの実写化作品の企画を進めることを発表した。

こうして「デッドプール」は、ライアンレイノルズ主演、ティムミラー監督とし制作が進んでいくこととなった。
ライアンレイノルズ、40歳になっていた。

主演映画「デッドプール」(2016)大ヒット!

本作は非常に低予算ながらも大ヒットを記録。
全世界約850億円の興行成績を収め、翌年のゴールデングローブ賞では、主演男優賞にノミネートされた。

「MTVムービーアワード2016」では、最優秀映画賞、最優秀女優賞、最優秀男優賞にノミネートされ、
同授賞式ではライアンレイノルズが”最優秀コメディ・パフォーマンス賞”を受賞した。

さらに「マトリックス/リローテッド」を抜き、当時のR指定映画興行ランキング、トップに躍り出た。現在のランキングはコチラ↓(2025月10月現在)

1位 「デッドプール&ウルヴァリン」(2024)
2位 「ジョーカー」(2019)
3位 「デッドプール2」(2018)
4位 「デッドプール」(2016)
5位 「IT/それが見えたら終わり」(2017)

続編「デッドプール2」は前作を上回るヒット、その後の「デッドプール&ウルヴァリン」もさらにヒット。

映画「名探偵ピカチュウ」(2024年5月 日本公開)

ピカチュウ役に選ばれるなんて、まったく予期していなかったな。クレイジーーって、叫びたいくらい

 日本発の人気ゲーム「ポケットモンスター」を
ハリウッドで実写映画化された「名探偵ピカチュウ」
役に入り込むタイプの俳優ライアン・レイノルズが“おっさん声”でまさかのピカチュウを演じたのだ。
来日したライアンより「ピカチュウ役に選ばれるなんて、まったく予期していなかったな。クレイジーーって、叫びたいくらい」と笑顔で語ってくれている。「自分の魂がピカチュウの中に入ったかな」という気合の入れようなのだ。
ピカチュウになるべく81キロの減量に挑戦しようとしたが、医者に止められたらしいというエピソードもあり(驚愕)
 本作ではモーション・キャプチャーやフェイシャル・キャプチャーを使って、ライアンの動きがピカチュウに反映されているということさえ、まさに驚きなのである。

「デッドプール3」は、「デッドプール&ウルヴァリン」に引き継がれて

さまざまな構想や奇跡が絡み、長い道のりを経て『デッドプール&ウルヴァリン』は完成したのだった。

20世紀FOXは、2019年にディズニーに買収されデッドプールは将来的にMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に合流することになったが、今のところR-15指定のスタンスは変えずに続編を制作している。

デッドプール続編も含め、ライアンレイノルズの今後の活躍に目が離せないね!!

 

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