クリスヘムズワース映画 キャラクターヒーローをめぐる現場事情

ホークアイを演じたジェレミー・レナーは、MCUの現場でクリスヘルムズワースに初顔合わせした当時を回想しながらこう言った。

「他のアベンジャーズのメンバーは、撮影前から互いにある程度知っていたが、クリスだけはオーストラリアから来たばかりの俳優だったので、知っている人がほとんどいなかった。
その上、背も一番高くて一番ハンサムな男の突然の登場に、皆が驚いた」と話している。

・・・度肝を抜いた神神しいソー役のクリスヘルムズワースの登場に驚愕の表情の面々が眼に浮かぶ。

さあ、クリスを中心にキャラクターヒーローたちの現場事情を垣間見てみようではないか!

プロフィール

Chris Hemsworth  オーストラリア メルボルン 1983.8.11生誕 42歳

X-MEN  大人気のガンビット役に挑戦!

まだマーベル映画化が本格化するかなり前から、スーパーヒーローシリーズの中では断然”X-MEN”が最高人気であった。(「X-MEN:ファイナルディシィジョン」 2006)
また原作でのガンビットは、ウルヴァリン、サイクロップスなどと共に当時のX-MENキャラクターの中でも最も人気がある方だった。

クリスが挑戦状を突きつけた”ガンビット役”。
オーディションでは早々と脱落してしまったのだった。”スーパーヒーローになる”夢が水の泡となった瞬間だった。

・・・クリスは、ガンビット役に脱落した時が、他のどんな役に落ちた時よりも1番ショックだった、と後に言っている。

↑それほど、この役に思い入れが強かったんだねえ。

結局「ガンビット」は、クリスの代わりに他の俳優(チャニング・テイタム)が引き受けることになり、キャラクター人気を期待してソロムービーまで計画するに至っている。この全てをクリスは只苦しく見守ったのであった。

この2014年頃からガンビットの単独映画の構想に登場し、2015年には正式に主演に決定したチャニングテイタムであるが、ディズニーによる20世紀フォックスの買収によって、その企画はお蔵入りになったのだった。当初は『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(2006)に登場する予定があったものの、正式にキャスティングされる以前の段階で脚本からカットされたという経緯がある。

アヴェンジャーズ「ソー役」争奪戦を生き残り、勝ち取ったクリスであったが、

 アヴェンジャーズ撮影の初顔合わせの時、イケメン過ぎるという理由でアイアンマン役のロバートダウニーjrとホークアイ役のジェレミー・レナーからアヴェンジャーズを追い出されそうになった、と言う笑い話がある。

一気にブレイク、スターの仲間入りしたはずが・・・

んが、
クリスはすぐにMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)から消される絶望を感じることになるのだ。

”アヴェンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン”のプレスツアーをしていた時のこと。一緒にツアーを回っている俳優たちが次回作「シビルウォー」について話しているのを聞いたクリスは、

「シビルウォー、って何?みんなでプロジェクトか何かするの?」

「キャプテン・アメリカだよ。知ってるだろ?」

「ん? 映画? アイアンマンも出るの?」

「もちろん出るよ。てか、アイアンマンだけじゃあなくて、アヴェンジャーズで出るよ。」

「ヴィジョンも出るし、スパイダーマンも出るよ。

「え?僕、それ知らないんだけど。
てか、シビルウォーのこと聞いてないんだけど。ソー、どうなってんの?」

「君は、君のやってるとこ頑張って。じゃあ!」

・・・終わったぁ。僕、消されたんだ。

ソーとして大成功をしていたところから一気に絶望を感じたクリスだったが、

真実は、ただ単にその作品「シビルウォー」には、ソーの出演が無かっただけだった。

それどころか、仕事がノリに乗っているクリスは、

アヴェンジャーズシリーズの作品出演はもちろん、映画「白鯨との闘い」出演や、ゴーストバスターズでは、ほぼアドリブ演技で爆笑をかっさらい、「メン・イン・ブラック・インターナショナル」などの話題作にもたくさん出るほどで、

2014年「最もセクシーな男性」に選ばれ、

2019年には「最も稼いだ俳優」2位にランクインしたのだった。

続編「マイティ・ソー/ ダークワールド」が2年ぶりに公開

2011年公開の「マイティ・ソー」で一気に爆発的な人気を博したハンマーの持ち主、雷の象徴となった彼は、その後続編でもう一度ソーを演じたのだったが、
これは大コケ。

2年ぶりに公開された続編「マイティソー/ ダークワールド」(2013)は酷評の洗礼を受けてしまったのだ。

この映画は公開当時、歴代MCU映画の中で評価点最下位を記録し、28本に達した時点でのマーベル映画の中でも”下から2番目”の評価点となっている。
特にメインヴィラン※「マレキス」の存在感に対する批判が多かった。

(※ヴィランとは、物語における悪役や主人公に敵対する悪役を指す)
オーラのある顔立ちとは異なり、虚しく打ちのめされるなど、
”歴代最も虚しいヴィラン”に挙げられてしまった。

それでもこの映画は、主人公がロキと言えるほど特にロキの活躍が目立った。まさに前出演作である「アヴェンジャーズ」でのみ、悪党の仕業ばかりしていた彼が、ソーと言い争いながらも結局は力を合わせ、悪党を退ける展開はまさにブロマンスの手本であった。

ロキとは、ソーの養子で弟にあたる存在であり、姿を自由に変える能力を持つ「裏切りの王」であった。ソーとは長年にわたって対立関係にあり、何度も因縁の対決を繰り広げている存在。

ここで描かれる
ブロマンスとは「Brother(兄弟)」と「Romanse(ロマンス)」を組み合わせた造語で、男性同士の非常に親密で特別な絆のことを指す。恋愛感情や性的な関係を含まない、友情や相棒関係、魂の深いレベルでの繋がりを描くジャンルであり、日本の「バディもの」に近い関係性と言えるであろう)

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